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シグナルエイド [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
私のような視覚障害者が外出する時に危険を感じる場面の一つが、交差点などで道路を横断する時です。
人や車の通行量が多い場所や時間帯では、横断歩道の場所さえ把握できれば、目が見えなくても人や車の動く音や方向を耳で確認することで、信号機があれば、今青信号なのか赤信号なのか、信号機のない所でも今横断してよいのかどうかをある程度は判断することはできます。しかし、交通量の少ない場所や時間帯はそのような方法で横断のタイミングをつかむことも難しくなります。
加えて、近年は、ハイブリッド車など走行音やエンジン・モーターなどの音が低減されている車も多く、そうした車の存在に気付かずに事故に遭うリスクも高まっています。
そんな時、安全に安心して道路を横断するための助けになるのが、交差点に設置された音響式信号機です。
これにより、音の鳴っている方向さえ把握できれば安心して横断歩道を渡ることができます。全国的に音響式信号機の設置率はまだまだかなり低いものの、視覚障害者の外出の安全のためには重要な設備になっています。
しかしそんな音響式信号機ですが、深夜・早朝にはそのほとんどで音が鳴りません。
その理由としては、音響式信号機の設置されている付近の住民に対する騒音対策というのが大きく、視覚障害者の希望と地域住民の意見を聞き、それを踏まえて信号機の音の鳴る時間を調整しているのが現状です。
このため、視覚障害者が深夜や早朝に外出する際、たとえ歩き慣れた道でも音響信号の音が鳴らないことで信号の色が認識できず、道路横断の可否を自分で判断しなければならなくなり、その結果として、早朝で音響信号が鳴らない中で、横断できると判断して歩き出したところへ車が接近し事故に遭うという死亡事故も起こっています。もし早朝であっても音響信号の音で信号の色が認識できていれば、事故は起こらなかったかもしれません。
そうした状況を変えるために、「シグナルエイド」という機器が開発されました。
「シグナルエイド」は製品名で、正式には「歩行時間延長信号機用小型送信機」といいます。携帯電話よりもやや小型の機器で、対応する信号機に向けてボタンを押すと信号機に電波が送信され、音響式信号の音を鳴らすことができるというものです。
現在、全国の自治体でこのシグナルエイドに対応した信号機の導入も進んでおり、「日常生活用具」として自治体の給付や補助の対象にもなっていて、少しずつではありますが利用の環境は整いつつあります。
しかし、そのシグナルエイドにも課題があります。
まずは、そもそも「シグナルエイド」の知名度が、視覚障害者の間でもまだまだ低いという事です。特に中途で視覚障害者になった人に存在が知られていない傾向があり、実は私もシグナルエイドの存在を知ったのは今から数か月前の事でした。
その理由としては、先天的に、あるいは子供の頃から視覚障害を持つ人は、盲学校(視覚特別支援学校)や歩行訓練、視覚障害者同士のコミュニティーなどでシグナルエイドについての情報を得る機会も多いのに対し、私のような中途視覚障害者には機器の存在すら知られていない事が多い事が挙げられます。
また、どの信号機でもシグナルエイドで音が鳴らせるわけではありません。先ほども書いた通りまだまだ音響式信号機の設置率は全国的に低く、しかも音響式信号機であってもシグナルエイドに対応していない信号機もまだまだ存在します。
さらにシグナルエイドに対応した信号機がどこにあるのかという情報もあまり知られていないのが現状で、これからはシグナルエイドなどの支援機器の存在や、それに対応した信号機の場所などの情報が当事者に広く周知される事が課題になっています。
視覚障害者が安全に道路を横断するために、シグナルエイド以外にも東京都内を中心に、タッチ式スイッチという、押しボタンを押す事で今の信号が青なのか赤なのかを音声で知らせてくれる機器の設置された信号機の設置が進んでいる他、信号の色を音声で教えてくれるスマートフォンアプリや、それに対応した信号機の実証実験も行われているようです。
いずれにしても、視覚障害者が時間帯を問わず安全に安心して街を歩けるように、ハード・ソフト両面で様々な改善がスピード感を持ってなされる事を期待したいと思います。

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馬場村塾 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。
珍しく昼間の更新です。
昨日私は、「馬場村塾」(ばばそんじゅく)という会の月例会に参加してきました。
この「馬場村塾」は、視覚障害当事者やその支援者同士が意見交換や情報交換を行う場として2015年4月に始まりました。おおむね月1回、主に東京都新宿区高田馬場周辺の会場で開催されます。
私は2017年に、この「馬場村塾」が主催する視覚障害者向けの商品やサービスを提供する企業や団体が集まるイベント「BABAふぇす 2017」を見に行ったことがあり、その時に「馬場村塾」の存在を知り、一度この会の月例会に参加してみたいと思っていましたがなかなか予定が合わなかったりして実現せず、今回が初参加となりました。
昨日の月例会は、いつもの高田馬場周辺ではなく、川崎市の小田急線向ヶ丘遊園駅近くにある、専修大学のサテライトキャンパスで行われ、約50名の人が参加しました。
開会後まずは私を含めた初参加の人などが自己紹介をしました。
その後は毎回一人、または一組のプレゼンターがその日のテーマに沿って1時間ほど講演をします。
昨日は「視覚障害とWebメディア 情報発信の可能性と課題」というテーマで、「Spotlite」というWebメディア(https://spot-lite.jp/)の発起人である高橋昌希さんという方がプレゼンターを務めました。
「Spotlite」は、視覚障害やその当事者に関する様々な事を広く社会に発信することを目的としたWebサイトで、私もよく閲覧しています。
この「Spotlite」を立ち上げた高橋さんが、サイトを立ち上げたきっかけや視覚障害についての情報発信の現状と課題、Webメディアの可能性などについていろいろと参考になる講演をしてくださいました。
私自身もこのブログや会社のブログで視覚障害者として感じることなどを記事にしており、また将来的には何らかの形で視覚障害者(またはいろいろな障害当事者)の目線で様々な情報を発信できるような仕事に携わりたいとも考えているので、高橋さんの公園は大いに刺激になるものでした。
講演の後は、参加者を交えて意見交換を行うディスカッションタイムとなりました。多くの参加者から発言のあった活発なディスカッションが展開され、このやり取りからもいろいろとヒントを得ることができました。
月例会が終わった時には、開会から約2時間半が経過していましたが、その長さをあまり感じないくらい、様々な「学び」を得ることができ、また機会があればぜひ参加したいと思いました。
講演とディスカッションタイムが終わり「馬場村塾」の月例会は中路目となりましたが、その後会場近くの店で高橋さんや参加者の多くが参加する懇親会が行われ、私も参加させていただきました。
先ほどまでの月例会とはまた違ったリラックスした雰囲気で、お酒や食事を楽しみながらいろいろな方と交流を深めることができました。このような場も、在宅勤務のため毎日のように外出するわけではない私にとってはいろいろな情報を得たり人脈を得たりする貴重な場となります。

今回「馬場村塾」月例会に初めて参加し、多くの貴重な「学び」を得ることができました。ここで学んだことを少しずつでもブログや将来の仕事に生かしていきたいと思います。

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テープ起こし [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
皆さんは「テープ起こし」という仕事をご存じでしょうか。
この「テープ起こし」とは、講演会・会議・座談会・対談・インタビューなどで収録された人の声を聞き取り、その内容を文章に起こして紙に筆記するかタイピングによりコンピュータに入力する(かつてはタイプライターによる入力も広く行われていました)作業です。

私は数年前まで、「テープ起こし」なる仕事があるということは何となく知ってはいたものの、具体的にそれがどのように行われているのかについてはほとんど知りませんでした。
しかし、約4年前に、そのテープ起こしの作業をわずかですが体験する機会がありました。
何度かこのブログでも書いている通り、私は視覚障害者となった後、国立障害者リハビリテーションセンターでの自立訓練を修了し、引き続きその後の再就職に向けた同じ敷地にある国立職業リハビリテーションセンターでの職業訓練を受けることにしました。
センターへの入所に当たっては「入所試験」というほどでもないのでしょうが、一応簡単な国語や数学のテストや作文、それに実技面での能力をみると思われる作業課題による選考が行われました。そして、私が受講しようとしていた視覚障害者向けのパソコン訓練のコースの作業課題が、テープ起こしだったのです。
私はこの時に初めて「テープ起こし」の方法を知ることになりました。
スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)を組み込んだパソコンの前に座り、講演会の内容を録音した音源を、再生・停止・早送り・巻き戻しといった操作をすべて足元に敷いたマットに埋め込まれたスイッチを足で操作することにより行う再生機器で聞きながら、パソコンで入力するというものでした。
私はそもそもこういった機器があることも知らなかったので、この時の一連の選考でいろいろとお世話になったセンターの職員の方から事前に再生機器の操作方法を教えていただいてから課題に臨みましたが、指でラジカセやコンポなどのボタンを操作するのとはわけが違い、どこのスイッチを踏めば目的の操作ができるのか目で確認できない私にとって、すべての操作を足を使って行わなければならないのは相当に難しく、なかなか思うように入力が進みません。
結局、制限時間までに入力し終えたのは、課題の音源の分量の6~7割くらい(課題文の時間や文字数がどれくらいだったかは忘れてしまいましたが)がやっとで、「テープ起こし」という仕事をスピードと正確さを両立しつつ行うことがいかに難しいかを身をもって知ることができました。そして、足元スイッチを巧みに使い、スピードと正確さをいずれも満足させることで記録を残すテープ起こしという仕事に敬意を抱けるようになりました。
結果的には、テープ起こしについては満足のいく成果は残せなかったものの、何とか職業リハビリテーションセンターへの入所はでき、そのおかげもあって今の会社に就職できた私がいます。

私が悪戦苦闘してしまったテープ起こしは、聴覚を生かせるという意味では視覚障害者にとって有利な面のある仕事と言えそうです。実際に、会議録などのテープ起こし業務を企業などから請け負っている福祉事業所があったり、「ブラインドライター」として企業を立ち上げてテープ起こし作業を請け負うビジネスを行っている人もいるようです。

近年では、会議録や講演録などの作成もAIにより行うことが多くなり、「テープ起こし」も遠からず「AIにとって代わられる職業」の一つになりそうな状況です。しかし、貴重な講演やインタビュー、重要な会議などの記録を文字によって後世に残すという意義のある仕事を、ほんのさわりだけとはいえ体験できたことは、私にとっても貴重な経験となりました。


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こんなことってあるの? [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。
先日、私の所属している視覚障害者団体のメーリングリストに、以下のような投稿がありました。
投稿者の方によると、最近その方の自宅の近くで道路工事があり、大型トラックが道をふさいでいたため、作業中の人に誘導をお願いしたところ「白杖の意味を全く知らなかった」という人に3回ほど連続して遭遇したそうです。
その方は、白杖を見せても作業員が「この色に何か意味があるのですか」と言われたことで、大変ショックを受けたそうです。
私がこの投稿を読んだ時は、そんな人もいるのかと少なからず驚きましたが、その後同じメーリングリストに別の方から、他にも自分が視覚障害者であると正しく認識してもらえなかった体験についての事例の投稿がありました。
その方によると、例えばタクシーに乗った時運転手さんから「あっ、目が不自由なんですね。私はてっきり足が不自由かと想いました」と言われたり、駅では窓口で介助を頼んだら「しばらくお待ちください」と言われてかなり待たされた挙句、駅員さんが車いすを持って現れ、その方が視覚障害者であるが足には何の問題もないと説明してやっと視覚障害者と認識してもらえたなどといった体験をされたそうです。
また、「白杖SOS」という、何か困った時に白杖を高く上げて助けを求めるというポーズがあるのですが(これについてはいつか機会を見つけて改めて書きたいと思います)、その投稿者の方が以前デパートのインフォメーションの場所がわからず、白杖を上げたものの反応がなく、それならと白杖を上げながらくるくる回していたら、インフォメーションの人が来て「あぶないからやめてください」と中尉を受けたため、その方が事情を話したところやっと視覚障害者であることに気付き対応してくれたということもあったそうです。

私はそれまで、世間の人々は白杖を持った人は程度の差こそあれ視覚に何らかの障害を持った人であるという認識をしているものと思っていましたし、自分自身が視覚障害者になる前の私もおおむねそのような認識でした。
そして、そういった認識を持つようになったのは誰かにそう教えられたのではなく「なんとなく、いつの間にか」だったと思います。
今回、先ほども書いたような事例を知り、私のそういった認識が通用しない場面があることに大変驚きましたが、これも私も含めて障害者についての正確な知識やコミュニケーションのしかたについてのノウハウがまだまだ不足していることの表れなのかもしれません。
今後は、多くの人に様々な障害や障害者に対する正しい知識を知ってもらうことはもちろん、私も含め障害を持つ人々自身が積極的に情報を発信していくことがますます重要になっていくのではないでしょうか。
私も、将来的には視覚だけでなく様々な障害者自身が幅広く情報発信を行えるような場で仕事ができるようになれたらという希望を持っていますし、このブログも何らかの形でその小さな足掛かりにでもできたらと思っています。
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視覚障害者と買い物 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
私のように視覚障害を持つ者にとって、日常生活の中での困り事はいろいろありますが、買い物もその一つです。
何しろ、目的の商品を目で見て確認して買うことも、お店で新製品や「掘り出し物」の商品を見つけて衝動買いしたりすることも、視覚障害があると難しくなってしまいますから。
私も、目が見えていた頃は特に買い物で不便を感じる場面もありませんでしたが、見えなくなってしまうとそうした当たり前にできていたことが困難になってしまったことで、かなりショックを受けました。
それでも、これから目が見えない中で日常生活を送るには買い物も欠かせませんから、少しずつ買い物のしかたも練習していくことにしました。
私が歩行訓練などを受けていた国立障害者リハビリテーションセンターでの自立訓練の中では、買い物についての訓練は特になかったので、個人的に練習をすることになります。練習というとやや大げさですが、例えば近所のコンビニで昼食の弁当やパンなどを買うことから、少しずつ買い物の経験を積んでいくことにしました。
私がよく買い物をするのは、自宅に近いコンビニです。自宅最寄りのコンビニは、私が小学校高学年の頃からあるお店で、私自身もその頃からよく買い物に行っていました。そのため店員さんも私のことはよく見ているようで、見えなくなってからも優しく対応してくださり、希望の商品を伝えると棚からピックアップしてくださったり、レジまで誘導してくださったりしていただいています。(家族が私がお店に来店した時のサポートをお願いしてくれたということもありますが)
そのおかげもあり、今までのところそのコンビニでの買い物で大きな困難を感じたことはありません。
しかし、そうは言ってもやはり見えないということからくる買い物の不便はまだまだあります。
何といっても、多くの場合、目的の商品が店頭に並んでいるかどうかを確認するのが困難なので、店員さんや同行の家族や友人などに希望の商品を伝えて、その在庫の有無を確認してもらうなどのサポートが必要なので、特に店員さんには大きな負担をおかけしてしまうことになります。
店が閑散としていればまだよいですが、混雑している時にはなかなか店員さんに対応してもらえないこともあります。
また、コンビニや個人商店くらいの規模であればこちらから店員さんに声をかけることも、店員さんに自分の存在を認識してもらうこともあまり難しくない場合もありますが、スーパーや量販店など店の規模の大きなところでは商品はもちろんですが、店員さんの居場所もなかなか把握しにくく、一人での買い物にはかなりのハードルがあります。
将来的に、例えばこれから行こうとしているコンビニに自分の買いたい商品が現在在庫しているかを事前に調べることができ、可能ならばその際の注文入力により、いわゆる「お取り置き」のようなこともできるアプリなどがあれば、私たち視覚障害者だけでなく多くの人にとって便利だと思うんですが、どうでしょうか。
最近は人手不足への対策もあり、スーパーなどで従業員でなく客自身が商品のバーコードを読み取らせることで精算を済ませることができる「セルフレジ」の導入が進み、コンビニではレジに立つ店員を置かない「無人コンビニ」を設けようという動きがあります。
先日も東京の中央線武蔵境駅(回殺害)に無人コンビニが開店するというニュースがありました。

JR武蔵境駅に「無人コンビニ」開店へ すべてセルフレジのキャッシュレス店舗|ニフティニュース
https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12203-88078/

コンビニといえば最近は人手不足や24時間営業の見直し、キャッシュレス対応など、大きな変革期にさしかかっており、こうした無人コンビニもその流れの中の一つなのでしょう。
もちろんこれによって便利さや恩恵を受ける人もいるのでしょうが、その一方で障害者や高齢者など、こうした変革の流れに「置いてきぼり」を食らう人たちが実に多いことも同時に認識してほしいものです。
「自力で対応することが難しければ、周りの人の協力を仰げばよいではないか」という意見もあるとは思いますが、いつも自分の周りに誰か人がいるとは限らないし、仮にこちらから声をかけることができたとしても協力してもらえない(あるいは協力を断られる)可能性もかなりあります。
そして、いつも誰かの手を煩わせて自分の買い物をするより、できれば可能な範囲で自由に一人で買い物ができることが理想と考える人も多いことでしょう。
もし店舗の無人化やキャッシュレス化を推進するなら、同時にそうした動きへの対応が難しい人々に対する十分なフォローを尽くし、買い物に対するハードルを高めないことも忘れないでほしいものです。
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お札・硬貨の識別のしかた [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
私は中途で視覚障害者になり、日常生活の中でこれまで普通にできていたことが途端に困難になってしまう場面が多数生じました。例えば、お店のレジなどでお金を払うために財布や小銭入れからお札や硬貨を出す時、手に取ったお札や硬貨がいくらなのかを確認することもその一つです。
では、私たち視覚障害者が現金を扱うとき、どうやって硬貨や紙幣を識別しているのでしょうか。
まず硬貨ですが、これはコインの大きさや表面・裏面・縁の手触りなどで比較的容易に識別できます。例えば、5円玉と50円玉は穴が開いているという点では共通していますが、50円玉のほうにはコインの外縁にギザギザが付いていることや、大きさの微妙な差などで識別できます。また10円玉と100円玉も縁のギザギザの有無や大きさ、表面・裏面の刻印の違いなどで識別できます。
次に紙幣ですが、お札の肖像画のある面を表にしたとき、左右下の部分に横棒(1000円札)、点が縦に3つ(点字の「に」((2000円札)、八角形(5000円札)、L字型(10000円札)といったお札の種類を示す凹凸の識別マークがあり、触角での識別が可能なようになっています。
しかし、私はこの識別方法を知って実際にお札を触ってみても、正直なところなかなか識別マークには気づきにくく、自分にはこの方法は向かないと感じました。
そこで、もう一つの識別方法がお札の大きさです。
お札を横長にした時、縦の寸法は4種類 すべて76mmで揃っていますが、横幅は10000円札の160mmから1000円札の150mmまで、金額の大きい順に横幅が2mmまたは4mm刻みで小さくなっていて、お札を重ねているときは、左右どちらかの端をそろえれば横幅の差でお札の種類を識別できます。
しかし、小銭入れに小銭が大量に入っていると、その中から目的の金額の小銭を素早く取り出すのはかなり難しいですし、手渡されたり財布に入っていたりするお札が単一の種類しかない場合、大きさの比較による識別ができないため、お札の種類を事前に把握しておかないと金額の確認がしずらいこともあります。
そのようなときに備えて、ポケットが複数あってお札や硬貨の種類ごとに入れるポケットを分けられるようになっている小銭入れやコインケース、財布があり、便利グッズとして、お札や硬貨の大きさを測る定規も販売されています。
さて、数年後には2000円札以外の紙幣のデザインが変わることが発表されていますが、これが視覚によらない紙幣の識別のしやすさにどう影響を与えるのか、注目されるところです。
また、今後は日本でもスマホ決済などのキャッシュレス社会への移行が本格化してくるので、将来的には紙幣や硬貨とも無縁の生活も当たり前になるのでしょう。
そのような大きな変化がすぐそこまで迫ってきてはいますが、ぜひとも障害のあるなしを問わず、誰でもが使いやすいシステムになってくれることを願ってやみません。
タグ:硬貨 紙幣
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【自立訓練の日々 最終回】自立訓練の修了 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
「自立訓練の日々」第13回です。前回(第12回)は
https://gonana57.blog.so-net.ne.jp/2019-07-06
です。

2014年10月下旬から始まった国立障碍者リハビリテーションセンターでの自立訓練の結果、まだまだ経験不足で未熟な部分は多々あるとはいえ、白杖を使った単独歩行や音声読み上げソフトを組み込んだパソコンの使用など、視覚障害者になった当初から比べればできることも増えてきました。
そうなると、自立訓練の日々にも終わりが見え始め、同時に自立訓練が修了した後の進路も決めなくてはなりません。
自立訓練の期間の長さは、訓練生それぞれの障害の程度や訓練の内容、進捗度合などによって違い、私の場合は約9か月で修了ということになりました。
自立訓練修了後の進路としてやはり多いのは、同じ障害者リハビリテーションセンター内に開設されているはり・灸・マッサージの技術を習得しそれらの国家資格の取得を目指す訓練課程に進むことでしたが、それら以外の業種への就職(再就職も含む)に向けて更なる職業訓練を受ける人、それらを経ずに就職先が決まったり家庭に戻ったりと、進路はまさに人それぞれです。
私は、いろいろと健闘した末、このシリーズの第9回(https://gonana57.blog.so-net.ne.jp/2019-06-28)でも書いたように音声読み上げソフトを使用したパソコン操作をもっと習得して今後の再就職に備えたいという思いから、障害者リハビリテーションセンターと同じ敷地にある国立職業リハビリテーションセンターという、障害者の就労に向けた職業訓練を行う施設に入所することにしました。
その施設の入所日が2015年7月16日に決まったので、自立訓練もその前日で修了ということになりました。

修了に先立って、その1か月ほど前に約8か月間生活した寮を引き払うことになりました。これは職業リハビリテーションセンターに進んだ後は自宅からセンターに通所して訓練を受けることになるためで、単独歩行や電車の乗り方なども含めて毎日の通所に慣れることが目的でした。
約8か月間という短い期間とはいえ、住み慣れた部屋を後にするというのはやはりちょっと寂しい気分にもなりましたが、再び生活の本拠地が自宅に戻るということにほっと一安心したのもまた事実でした。

そして自立訓練期間の最後の1か月はあっという間に過ぎ、訓練最終日の2015年7月15日を迎えました。
この日はまず、朝の訓練生全員参加のミーティングで修了の挨拶をしました。こうした場面での挨拶やスピーチが苦手なためもあり、かなりの緊張で何を話したのか記憶に残っていませんが、訓練生仲間やワーカーさん、講師の先生方などから温かいお祝いの言葉をたくさんいただき、とてもうれしい気分になりました。
この日の訓練はパソコン訓練だけでしたが、訓練の最後に私が訓練で使用していたパソコンに講師の先生からメールでメッセージが届き、これもまた非常に感激しました。
その後、ある訓練生仲間から一枚のCDが手渡されるというサプライズがありました。CDの内容は、その日の時点でともに訓練を受けていた訓練生仲間ほぼ全員と、ワーカーさんや講師の先生からのメッセージを収録したもので、卒業時や転校時などの寄せ書きの色紙の音声版といったところです。
訓練も終わり、最後に私にとって9か月の間いわば「担任の先生」のような形でお世話になったワーカーのWさんに最後の挨拶をして、センターを後にしました。
そして、自立訓練が終った感慨もそこそこに、翌日からは国立職業リハビリテーションセンターでの更なるパソコン訓練の日々が始まったのでした。

今にして思えば、現在の私があるのもこの障害者リハビリテーションセンターでの自立訓練があればこそだったと思います。長いとも短いともいえる9か月の訓練は楽しいことばかりとは言えないものの、私にとっては大きな人生のターニングポイントになったのではないかと思います。

「自立訓練の日々」シリーズは今回でひとまずラストとなります。
私としては、視覚に障害を持つ人が単独歩行など自立した生活を送るために行う訓練がどんなものなのか紹介したいという思いで書いてきましたが、どうも私の文章力不足で思ったほどうまく綴れなかったのが悔やまれます。
でも、この下手な文章の中からでも何かを感じていただけたならうれしいです。

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【自立訓練の日々 その12】寮生活 休日&空き時間の過ごし方 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
「自立訓練の日々」第12回です。前回の記事は
https://gonana57.blog.so-net.ne.jp/2019-07-02
です。

今回は、障害者リハビリテーションセンターの寮での生活の中での休日や訓練以外の時間の過ごし方について書きたいと思います。
以前も書いたとおり、センターでの訓練は月~金曜のみで、土曜・日曜・祝日は基本的に休みとなります。私のように寮に入っている訓練生にとっても、三度の食事と消灯前の点呼、それに消灯自国以外に決まった時間に何かをしなければならないということもなく、一般に寮生活と聞いてイメージするほどには日々の生活にあまり「縛り」は感じませんでした。
そのため、休日や空き時間の過ごし方も訓練生それぞれでした。
まず、寮で数か月にわたって生活するからには掃除や洗濯も欠かせません。
掃除のほうは、各部屋に掃除機が1台ずつ置かれていて、それを使いますが、その他に雑巾やクイックルワイパーなどを寮生それぞれが持ち込んで掃除に使っていました。特に部屋の掃除の時間として指示された時間というのはなく、それぞれの部屋で適宜掃除をすることになります。私の場合、本来は4人まで入ることのできる部屋に一人で入っている時期が長かったので、掃除する範囲もそれなりの広さがありましたが、特にこれといってやることのない休みの日など、いい暇つぶしになったりもしました。
洗濯は、寮の各階にある、その階の寮生が共同で使う洗濯機と乾燥機を使ってします。これも寮生それぞれで洗濯するペースは違い、私は2~3日に一度くらいのペースでしていましたが、人によっては週末に一週間分の洗濯をまとめてする人もいて、何回も洗濯と感想を繰り返すので大変だと言っていた野を思い出します。
寮の各階の一角にコインランドリーの店内のようなスペースがあり、そこに数台ずつ洗濯機と乾燥機が置かれています。私のいた階には視覚障害者が多かったので、洗濯機や乾燥機の主に操作するボタンにはそれがわかるように凸点状に盛り上がった形状のシールが貼られていました。
それともう一つ欠かせないのがお風呂です。
もちろん寮にも大浴場があります。浴場の中は一般的な銭湯やホテルの大浴場とあまり変わらないと思います。夕方と朝の入浴可能な時間帯の間であればいつでも入浴することができ、さらに訓練などでは交流することがない他の寮生とも挨拶やちょっとした会話などをして交流することができ、これも寮生活の中での楽しいひとときでした。

休日の掃除や洗濯など以外の時間の過ごし方も寮生それぞれです。ほぼ終日部屋でごろごろしているという人もいれば、センターのすぐ近くにある所沢航空記念公園へ散歩やランニングをしに出かける人もいます。また、センターの最寄り駅の西武新宿線新所沢駅や、近くの所沢駅の周辺へ買い物に行く人も多かったようです。私も、白杖を使っての単独歩行に多少なりとも自信が出てくると、「自主トレ」を兼ねて時々新所沢駅近くのコンビニに行ったり、喫茶店にコーヒーを飲みに行ったりしました。
また、寮の中では飲酒は禁止されていましたが、センターの外で常識の範囲で飲む分には飲酒も可能なので、夜になると時折新所沢や所沢の駅前の居酒屋やカラオケボックスなどへ訓練生仲間などと出かける人も結構いたようです。
部屋での過ごし方は同室者がいるかどうかでも変わってきますが、私の場合はかなり自由にのんびり過ごしていました。寮の部屋には備え付けのテレビやラジオはないので(寮の各階にある寮生同士の談話室的な共用スペースにはテレビがありました)、訓練生によっては小型の液晶テレビやラジオを持ち込む人もいました。私もテレビ音声を聴くことのできるラジオを部屋に置いていました。
さらに、パソコンを使うことができる訓練生の中には、ノートパソコンを部屋に持ち込んでネットサーフィンやメールを楽しんでいる人もいました。ただ、寮の部屋の中は通信状況が慢性的に良くないらしく、なかなか良好なネット環境とはいかなかったようですが・・・
もちろん、人によっては資格試験などのために勉強をしている人もいましたし、日々の訓練の中で次回の訓練までにやっておく必要のある課題が出されることもあるので、その時には訓練生一人に一つずつ用意されているデスクが役に立ちました。

そんな休日を過ごしている寮生ですが、やはり時には実家の家族のもとへ帰りたくなるものです。実家などへ帰る頻度も人それぞれ違い、センターに近い人などはほぼ毎週末ごとに実家に帰っている人が多かったようですし、逆にあまり帰省しない人もいました。年末年始やゴールデンウィークなど、訓練のない日が続く時期は多くの寮生が実家に帰るため、寮の中もかなり閑散としていたようです。
私の場合は月に1~2回くらいの割合で週末に実家へ帰っていました。センターと実家の間は車で20分ちょっとくらいの距離しかありませんが、やはり時々実家で過ごすと気分的にもほっとするものがありました。

私はセンター入所に当たって寮生活をすることになった時は、正直なところ厳しい規則などで寮での生活についていけないのではないかという不安もありました。しかしフタを開けてみれば規則も思ったほど厳しくはなく、比較的過ごしやすい環境だったような気がします。
まあ、細かいことを言えば部屋の暖房の(もしかしたら冷房も?)の効きが今一つよくなかったのと、ベッドの高さが実家のベッドよりもかなり低くて最後まで違和感がぬぐえなかったのだけが玉にきずでしたが(笑)

「自立訓練の日々」シリーズ、一応次回でラストの予定です。


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【自立訓練の日々 その11】自立訓練中の食事 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
「自立訓練の日々」第11回です。前回(第10回)は
https://gonana57.blog.so-net.ne.jp/2019-06-30
です。

今回は自立訓練中の、寮生活も含めた日々の食事についてです。
以前も書いたとおり、障害者リハビリテーションセンターに入所してからの大半の期間、私はセンター内の寮で生活していたので、基本的に三度の食事はセンター内の訓練棟内にある大食堂でとりました。
食堂の内部は、社員食堂や学生食堂などによくありそうなレイアウトで、セルフサービス方式のカウンターで料理を受け取り、長テーブルが何列か並んだ中にある自分の席(訓練生ごとに位置が決められています)まで自分で運び、食べ終わったら空いた食器などを返却場所まで運んで終了という、これまた社員食堂などでもよくみられる方式の食堂でした。
しかし、利用者のほとんどが障害を持つ人々であるだけに、普通の大食堂とは違う部分もいろいろとあります。
席の配置は障害の部位などで場所がわけられていたようで、視覚障害者の訓練生用の場所以外の状況はほとんどわかりませんが、わかる範囲でその違いを書きます。
まず視覚障害者が利用する部分の床には、通路の一部に点字ブロックの敷かれた部分があり、食事受け取りのためにカウンター前で並んだり、食堂内を歩くときにはこの点字ブロックをガイドにして歩くことになります。食事の配膳待ちの列の先頭に当たる位置など、目印となる位置の点字ブロックは道路と同じように点状の突起がいくつもあるブロック(他は線上の突起が数本あるもの)となっていて、これも点字ブロック状を歩く時のガイドになります。
ただし、食堂内は、というより訓練棟の中では基本的には白杖を使えないので、食堂内で歩くときには足の裏の感覚を鋭敏にしておくことが重要です。また食事受け取りカウンターから自分の席への移動や、食後に返却口や出口に向かう時も、点字ブロックを歩く時の歩数やブロックの形状の変化を頭の中で記憶して歩かなければなりません。
そこで、センターに入所するとすぐに食堂内での歩き方についても教わりましたが、なかなか最初はうまくいかず、何とか食堂内を自力で歩けるようになるまでには数日かかりました。また、食堂内の歩行に慣れた後も時折感覚が狂って他の人の席に座ろうとしたり、通路を曲がる場所を見失って食堂内をさまよってしまったりすることもよくありました。
そんな、ちょっとした苦労もあった大食堂での食事ですが、食事自体は想像していたよりもおいしいものでした。
一応、三食とも日替わりの標準の献立はあるようで、食堂のどこかに献立表が掲示されているという話でしたが、私のような全盲の利用者は献立表を見ることができず、カウンターで食事を受け取る際に食堂の方に教えてもらって初めて本日の献立がわかるという状態でした。でも、その分毎日何が出てくるのかを予想してみたりするのも楽しみでした。(もちろん、訓練生それぞれの健康状態や食事制限などに対する配慮はきちんとなされていました)
朝食はご飯を中心に週1回程度パンも出ていました。昼も週1回程度麺類やカレーなどが出ることがあり、やはり長期にわたって入所している人がほとんどなので献立のバラエティーにも気が配られているのでしょう。
献立といえば、祝日や記念日にはそれにちなんだメニューが出ることもありました。例えば3月3日のひな祭りにはちらし寿司が出たり、クリスマスには鶏の唐揚げやピザ、(かなりのミニサイズですが)ショートケーキなどが出ました。
また、当日が誕生日の訓練生には、通常のメニューとは別にケーキやコーヒーがつくというようなこともありました。
これらのお楽しみメニューは、寮生活が長くて日付の感覚を失いがちだったり、なかなか誕生日という気分になれなかったりする訓練性に対してのセンターからのプレゼントなのかもしれません。
ともあれ、平日は朝から夕方まで続く訓練の日々の中で(もちろん訓練のない土曜・日曜・祝日も食堂はオープンしていましたが)、食堂での食事はよい息抜きの場になっていたし、大きな楽しみでもありました。

次回(第12回)は、訓練以外の量での生活について触れたいと思います。
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【自立訓練の日々 その10】調理訓練と生活訓練 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
「自立訓練の日々」第10回です。前回(第9回)は
https://gonana57.blog.so-net.ne.jp/2019-06-28
です。

今回は、これも自立生活には欠かせない調理の訓練と生活訓練についてです。
調理訓練は、男性も女性もほぼ全員が受けていました。センターで自立訓練を行う訓練棟の一角に一般家庭のダイニングキッチンとほぼ同じような設備やレイアウトの調理訓練室が2室あり、ここで訓練を受けました。
訓練はまず調理室内の冷蔵庫やIHクッキングヒーター、電子レンジや流し台などの配置を頭に入れることから始まりました。
そして、本格的な調理に入る前に目が見えない状態で包丁を扱う練習に入りました。この訓練で使う包丁は、一般的なステンレス製の刃のものではなく、それよりは多少は安全性の高いセラミック製のものでしたが、目が見えない中で刃物を扱うのはやはり非常に緊張感を覚えました。
練習では鶏肉やジャガイモ、ニンジン、玉葱、りんごなどを切ったり皮を剥いたりする練習を何回か行ないました。何しろ今切っているものの状態を目で確認することができないうえ、包丁でケガをしてはという恐怖感が先に立ち、なかなかスムーズかつきれいに切っていくのは難しかったです。
どうにかこうにか下手ながらも包丁が扱えるようになったあたりで、調理の訓練に入りました。
まずはご飯を炊飯器で炊くことから始まり、その後味噌汁やカレーライスなども作りました。もちろんその過程で米や味噌などの計量のしかたなどいろいろな作業を見えない状態で行うための練習もしました。また、それ以外に講師の先生から視覚障害者が調理をするための便利なグッズや調理法などもいろいろ教えていただきました。
私はなぜか調理訓練が訓練スケジュールに組まれることがあまり多くなく、結局ごくごく簡単な料理だけでも自力で作れるようにしたいという目標は達成できませんでしたが、女性の訓練生や男性でも人によってはケーキやクッキー、パンなどを作った人もいて、私もご相伴にあずかることもありました。
また、調理訓練はほぼ訓練生と講師の先生のマンツーマンで行われるので、訓練の合間や調理した料理を試食したりする時には講師の先生といろいろな雑談で盛り上がる場面もあり、そういった点では楽しい訓練でした。

もう一つの生活訓練は、視覚障害者としての生活に必要な知識や技能、情報を得るための時間です。この時間の訓練内容は訓練生それぞれが今後の自立生活に備えて習得しておきたいこと(自立訓練開始にあたって訓練メニューを作る段階でセンターの職員の方などと相談して決めます)によって内容は異なります。例えば様々な視覚障害者向けの便利な商品の紹介やその使い方の習得をしたり、部屋の掃除や物の整理のコツなど生活全般についての訓練、管理栄養士の方からの栄養指導などが主な内容でした。
また、女性の訓練生の中にはこの時間を利用してメイクのしかたなどの訓練を受けた人もいたようです。
生活訓練の時間は、歩行や点字、音声パソコンの訓練ほどは時間数は多くなく、もう少し訓練時間数があればもっと学びたいこともありましたが、今の生活の中で生活訓練の時間に得た知識が生きる場面も結構あり、やはりこうした訓練を受けることができたのはよかったと感じています。

自立訓練期間中の様々な訓練についてはひとまずこの辺で一段落ということにします。
次回(第11回)は、自立訓練期間中の食事について書きたいと思います。

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